宿敵のバダ・ハリを下し、勢いに乗るレミー・ボンヤスキー。ダメージとスタミナが心配されるが、どこまで闘えるのだろうか。一方のピーター・アーツは、澤屋敷を1Rで倒したため、体力はまだまだあるはずだ。体力勝負では、アーツに分があるといえよう。この試合は、意外にも初対決となるが、もともと二人は同じジムの先輩後輩の間柄、一体、どんな内容になるのか。 1R、二人はゴングとともに真っ向勝負。レミーがミドルキックを放てば、アーツもワンツーで応戦する。レミーはフックからローキック、ミドルキックとつなげるが、アーツは微動だにしない。アーツは右ローキック、ワンツー、コーナーへ追い込んでの強烈な左ストレートでレミーを倒しにかかる。ワンツーからの右ローキック。アーツは、全盛期の力が戻っているようだ。アーツの左ローキックで、レミーが倒れる。ダウンにこそならなかったが、ダメージを負っているのは明らかだ。アーツは、右ローキックを中心に試合を組み立てた。 2R、アーツは右ローキックを連発。レミーはフック、ボディ、ローキックとコンビネーションをみせるが、アーツを崩せない。アーツはローキック、ヒザ蹴り、強烈なボディブローを直撃させて、さらに優位に立つことになる。ローキック、ハイキックと立て続けにガードの上から受けたレミーは、反撃ができない。消極的なため、レフェリーから二度目の注意、警告を受けることになる。あとのないレミーは、パンチを次々と繰り出すが、アーツのガードは崩れなかった。 3R、レミーは右ローキック。アーツは左ストレート、右ストレートで対抗する。レミーも左右のフックからの蹴りで勝負にでるが、アーツの左ボディブローは強烈だ。下がるレミー。アーツはローキックで押しまくる。レミーは切り札のフライング・ニーを繰り出すが、アーツはこれをかわす。左ボディを突き刺し、右ローキックで確実にダメージを与える。レミーはハイキックで逆転を狙うが、とうとう試合終了のゴングが鳴らされてしまう。判定で勝ち上がったのは、アーツ。決勝へ向かうのは、四度目の頂点を狙うアーツだ。 ■ |