第7試合◎K-1 WORLD GP FINAL準決勝戦(2)/K-1ルール/3分3R延長1R
× レミー・ボンヤスキー
(オランダ/チーム ボンヤスキー)
vs ピーター・アーツ
(オランダ/チーム アーツ)
3R判定3-0 ※30-29、30-27、30-28
report

 宿敵のバダ・ハリを下し、勢いに乗るレミー・ボンヤスキー。ダメージとスタミナが心配されるが、どこまで闘えるのだろうか。一方のピーター・アーツは、澤屋敷を1Rで倒したため、体力はまだまだあるはずだ。体力勝負では、アーツに分があるといえよう。この試合は、意外にも初対決となるが、もともと二人は同じジムの先輩後輩の間柄、一体、どんな内容になるのか。

 1R、二人はゴングとともに真っ向勝負。レミーがミドルキックを放てば、アーツもワンツーで応戦する。レミーはフックからローキック、ミドルキックとつなげるが、アーツは微動だにしない。アーツは右ローキック、ワンツー、コーナーへ追い込んでの強烈な左ストレートでレミーを倒しにかかる。ワンツーからの右ローキック。アーツは、全盛期の力が戻っているようだ。アーツの左ローキックで、レミーが倒れる。ダウンにこそならなかったが、ダメージを負っているのは明らかだ。アーツは、右ローキックを中心に試合を組み立てた。

 2R、アーツは右ローキックを連発。レミーはフック、ボディ、ローキックとコンビネーションをみせるが、アーツを崩せない。アーツはローキック、ヒザ蹴り、強烈なボディブローを直撃させて、さらに優位に立つことになる。ローキック、ハイキックと立て続けにガードの上から受けたレミーは、反撃ができない。消極的なため、レフェリーから二度目の注意、警告を受けることになる。あとのないレミーは、パンチを次々と繰り出すが、アーツのガードは崩れなかった。

 3R、レミーは右ローキック。アーツは左ストレート、右ストレートで対抗する。レミーも左右のフックからの蹴りで勝負にでるが、アーツの左ボディブローは強烈だ。下がるレミー。アーツはローキックで押しまくる。レミーは切り札のフライング・ニーを繰り出すが、アーツはこれをかわす。左ボディを突き刺し、右ローキックで確実にダメージを与える。レミーはハイキックで逆転を狙うが、とうとう試合終了のゴングが鳴らされてしまう。判定で勝ち上がったのは、アーツ。決勝へ向かうのは、四度目の頂点を狙うアーツだ。 ■

 
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レミー・ボンヤスキーのコメント

――ダメージはいかがですか。
レミー 太腿ではなく、脛が痛いんだ。ピーター(アーツ)との試合で蹴っていて痛めてしまった。かなり痛い状態だ。
――バダ・ハリ戦の感想は?
レミー いい試合、ハードな試合だった。日本でも注目されていたけど、オランダでもウェブサイトやテレビで期待されていた試合だったんだ。今回、時差の関係でなかなか寝ることができなかった。そのなかでの試合で、苦戦してしまったと感じているよ。バダはいい選手だ。タレント性もあるし、いずれは王者になれると思う。だが、彼はK-1に参戦して日が浅い。精神的な部分で弱いところがあると感じたな。
――アーツ選手に一言ありますか。
レミー ピーターは非常に強い選手だ。経験もあるし、精神面も強い。ほかの誰にも負けないくらいね。ほんの少し前に試合が終わったばかりだけど、リングを下りれば友人だ。ピーターには頑張ってほしい。■