チェ・ホンマンとの死闘を乗り越えて、最初の難関を突破したジェロム・レ・バンナ。準決勝戦で待ち構えていたのは、絶対王者のセーム・シュルトだ。シュルトはグラウベ・フェイトーザのハイキックに苦しんだため、ダメージはイーブンか。バンナがたてた、大巨人を連続で倒すボウリング作戦が成功するのか注目のゴングが鳴る。 1R、シュルトは前蹴りを連続。バンナはこれをかわしながら、回り込む。シュルトは右ローキック。その瞬間、バンナは左フックを放っていった。だが、これはアゴをかすめる。ピンチに立ったように思えたシュルトだが、ジャブ、フックで応戦。バンナは右ローキック、右から左のパンチでKOを狙う。シュルトはヒザ蹴り。バンナは左ボディ、左ミドルキックでボディを狙う。ヒザ蹴りの連続がバンナに襲いかかる。しかし、バンナは右フックで猛反撃。あと一歩と思いきや、右ヒザ蹴りが入り、フラフラになってしまう。 2R、ゴングが鳴らされる直前から首を横に振っていたバンナ。どうやら、セコンドは試合を止めたいようだ。だがバンナは、これを振り切ると勇敢にシュルトへ向かっていく。シュルトは左ローキック、右ボディブロー、右ローキックで攻撃。バンナは左ストレートを放つが、シュルトの右ローキックをもらい、マットへ沈む。立ち上がるが、セコンドがタオルを投入。バンナは、凄い形相でセコンドを睨んだ。 決勝戦へ進んだのは、絶対王者のシュルトだった。 ■ |