第1試合◎リザーブファイト/K-1ルール/3分3R延長1R
× マイティ・モー
(USA/フリー)
vs ポール・スロウィンスキー
(オーストラリア/チーム ミスターパーフェクト)
2R0分50秒、KO ※右ローキック
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 豪華なリザーブファイトが実現することになった。マイティ・モーは、今年のWGP開幕戦でチェ・ホンマンと対戦。得意のフックを打っていったが、ローブロー問題が起こり、ダウンを取られてまさかの判定負けを喫してしまった。マイティにとっては、納得のできない試合だったといえる。その怒りは、おそらくこのリザーブマッチへ向けられることだろう。当初、マイティの相手はハリッド“ディ・ファウスト”が務めることになっていたが、虫垂炎を患い欠場に。ポール・スロウィンスキーと闘うことになっていたレイ・セフォーも、ケガのためドクターストップがかかってしまった。
 その結果、マイティとポールがリザーブファイトを争う好カードが実現。ポールはアーネスト・ホーストのもとでメキメキと実力をあげており、強烈なローキックでどこまでマイティを苦しめるのか注目だ。

 1R、ポールは得意の右ローキックで攻める。二回目の右ローキックを受けつつ、マイティは左フックを打っていく。そして右フックを放ったときに、ポールはローキックだ。マイティは蹴りを警戒しつつ、フックを放っていきたいが、ポールの蹴りをもらってしまう。ポールは右ローキックだけではなく、左ハイキック、右ハイキックと蹴りを散らす。それでもマイティは、自分でも蹴りを返しつつ、フックでKOを狙う。途中で、ポールが額をカットしたため、ドクターチェックが入るが、試合は再開。
 ポールは右ローキックを連発。マイティは蹴りを受けるが、自分のパンチは当たらない。ポールのペースで試合が進んでいるかと思ったその直後、マイティのフックがヒット。コーナーまで下がってパンチを受けるポール。ここでレフェリーが試合を止めて、両選手を中央へ戻す。マイティはボディブローを連打。ポールは右ローキックをヒットさせていった。

 2R、息を吹き返したポールは、右ローキック、左ローキックを直撃させていく。マイティはフックを放つも、ポールはガードを固める。そして、ローキック。二回目の右ローキックがヒットしたところで、マイティが顔をしかめてしゃがんでしまう。レフェリーがダウンカウントを数えるが、マイティはファイティングポーズをとれず。ポールがリザーバーの権利を勝ち取った。 ■

 
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ポール・スロウィンスキーのコメント

――試合の感想をお願いします。
ポール マイティ(モー)をああいった形で倒せたのは嬉しいけど、トーナメントに出られないと聞いたので残念です。
――ダメージはいかがでしょう。
ポール 目尻が切れていますけど、ダメージはないです。今までもカットした状態で闘ったことは何度もあるので、問題はありませんよ。ありがとう。■



マイティ・モーのコメント

――ダメージはいかがですか。
マイティ ヒザに何度か蹴りをもらったので、ダメージはあるよ。実際、ローキックが腿じゃなくて、ヒザの皿の上に当たっていたのでかなりの痛みがあったんだ。
――戦略はどういったものだったのですか?
マイティ 自分としてはゲームプラン通りに攻められたと思っている。左右のフックで攻めて、左のフックでかなりのダメージを与えられたし、スタンディングダウンを奪ったような形だったんだ。あそこで止められなければ、違う結果になったと思うよ。なぜ、あのようなことになったのか分からない。自分としては納得ができていないね。■