砲丸投げで記録を作り、鳴り物入りでK-1の世界へやってきたトップアスリートのランディ・キム。だが、ここまでランディは3連敗。まだキャリアが浅いためか、本来のパワーを活かしきれていない。そろそろ結果がほしいところだろう。初勝利を目指すランディの相手は、キム・ミンス。当初、ランディはパク・ヨンスと闘う予定だったが、ヨンスは相手のいないジェロム・レ・バンナに対戦を要求。それが受け入れられて、ミンスの登場となった。ミンスは総合格闘家ながら、アジアGPで決勝戦まで勝ち上がった実績がある。派手な打ち合いになりそうだ。
　１R、ランディはローキック。これを受けたミンスはミドルキックを返す。ランディは右ローキックを連発。ミンスは右フック、ローキック、左フックで攻撃。ガードを上げるランディは、鋭い右ストレートを放つ。これをミンスは紙一重でかわす。ランディは右フック、右ストレートで倒しにいく。ミンスも左右のフックを返し、ラウンドが終了。
　２R、ランディは右ローキックを連発させる。これを受けながら、ミンスが左右のフックで攻めていく。ランディは右ストレート。ミンスはローキック、ミドルキックを返し、左フックにつなげる。大きな差はないが、積極的に攻めるのはミンスだ。
　３R、やや疲れの見えるランディは、クリンチの場面が多くなる。二回目の注意を受けたランディは、右のパンチを放っていく。だが、ミンスは前へ出ながらもこれをディフェンス。ランディは必死になってローキックを繰り出していくが、ミンスの突進は止められない。だが、勝負は判定へ。最初にランディの手を挙げられたが、これは間違いで、アグレッシブに最後まで攻めたミンスが勝利をあげた。■

キム・ミンスのコメント

「試合への準備ですか？　準備はしていなかったです。私はHERO'Sに向けてトレーニングをしていました。ですが、昨日の記者会見に出席した際に、オープニングに出てほしいと言われました。それで出場しましたけど、今は両足に問題があります。作戦ですか？　ランディは93年から友人なので、本当は試合をしたくなかったんです。判定勝ちにしようかとも考えました。3Rにパンチのラッシュをかけたかったんですが、足に問題があってできませんでした。今後もK-1とHERO'Sで活躍？　機会を与えてもらえれば、出場して行くつもりです。ランディ戦の感想？　みなさんはランディが弱いと言っていますが、彼は強い選手です。彼のローキックとパンチには注意していました」 ■

ランディ・キムのコメント

ノーコメント■