第7試合◎K-1ルール/3分3R延長2R
× 藤本祐介
(日本/MONSTER FACTORY)
vs 澤屋敷純一
(日本/チーム・ドラゴン)
3R1分34秒、KO 
※戦意喪失、3ノックダウン。藤本は2Rにヒザ蹴りと左フックでダウン2、3Rに戦意喪失でダウン2あり
report

 日本人の頂上対決が、ここに実現した。藤本祐介は、武蔵のあとを追走していたが、今年の3月にハイキックで倒し、ついに日本一の称号を手に入れることに。型にはまったときの藤本は、信じられない力を発揮する。その藤本に挑むのは、超新鋭の澤屋敷純一だ。澤屋敷は今年の3月、ジェロム・レ・バンナと対戦。カウンターのパンチを当てて、アジア人として初めて、バンナから勝利を挙げることに成功した。経験はまだ浅いものの、そのキャリアで、すでに高いカウンターテクニックを持っているのは逆に恐ろしい。ヘビー級ながら素早く動き、的確に攻撃を当てる技術は世界レベルにある。パワーとスピード&技術は、どちらが優るのだろうか。
 1R、右ローキックを飛ばす藤本。澤屋敷も左ローキックを返すが、すぐに藤本は右ローキック。前へ出る澤屋敷は、右ローキックで攻めていく。藤本は左ボディから右フック。そして澤屋敷は、右ローキックに対して足を引いてかわす。藤本は左フック、左ハイキックで倒しにいく。澤屋敷は、左ハイキック。藤本は左ストレート、そして右フックで、どんどん前へ出る。澤屋敷は下がらずにヒザ蹴り。だが、どこで負傷したのか、澤屋敷が鼻から出血。これをみてレフェリーがドクターチェック。試合が再開されるが、澤屋敷の出血は止まらない。藤本は右アッパー、左フックと攻めていくが、澤屋敷はガードを固める。ラウンド終了間際には、左右のフックで攻める場面もあった。
 2R、藤本は左右のフック、右ローキックで攻めていく。澤屋敷は右ローキック、右ストレートで攻撃。藤本はボディブロー。アッパーからローキックにつなげるが、澤屋敷は崩れない。澤屋敷はヒザ蹴りのカウンター。これが連続で決まり、藤本はダウンだ。立ち上がった藤本だが、右目の上を負傷。ドクターチェックのあと、試合が再開。お互いにクリンチを注意されると、澤屋敷はワンツーからヒザ蹴り。さらにフックで攻めていく。藤本もパンチを返すが、キレがなくなってきている。右ハイキックを首筋もらった藤本は、左フックでダウン。立ち上がった藤本に、澤屋敷はKOを狙うがラウンドが終了。
 3R、優位に立った澤屋敷は左フック、右フック、ヒザ蹴りと畳み掛ける。藤本も左右のフックを返すが、澤屋敷に当たらない。澤屋敷は右フックで藤本からダウンを奪う。さらに澤屋敷は右ミドルキック、ローキックをヒットすると藤本はバランスを崩して転倒。立ち上がるのが遅く、ダウンが宣告される。立ち上がった藤本に、最後は澤屋敷が攻撃をまとめ、3ノックダウンでKO勝利を収めた。決勝トーナメントへ進出したのは、澤屋敷だ。澤屋敷はリングサイドで観戦する武蔵に挨拶。今後がさらに面白くなっていきそうだ。■

 
comment

藤本祐介のコメント

※病院へ直行したため、インタビューなし■



澤屋敷純一のコメント

※鼻骨骨折で病院に直行したため、インタビューなし■