第6試合◎K-1ルール/3分3R延長2R
ジェロム・レ・バンナ
(フランス/Le Banner X tream Team)
vs パク・ヨンス ×
(韓国/KHAN GYM)
1R1分54秒、KO ※右フック
report

 K-1の守り神といってもいい抜群の存在感を持っている、ジェロム・レ・バンナ。昨年のWGP決勝トーナメントでは、いきなり王者のセーム・シュルトに闘いを挑むほど、勇敢なところをみせた。だが今年の3月には、澤屋敷純一のパンチでダウンを喫し、まさかの判定負け。左腕に埋め込まれたプレートを外し、万全の状態を整いつつあるという。バンナの相手は、当初、ルスラン・カラエフに決まっていたが、交通事故に遭ってしまい、欠場に。代わりに、パク・ヨンスが対戦を要求し、これが実現することとなった。ヨンスは、アジアGPで武蔵にローブローの反則を犯し、戦闘不能に追い込んだ選手。いろいろな意味で、注目が集まってきそうだ。
 1R、テコンドー出身のヨンスは、右ローキック、右ハイキックと蹴りで勝負をかける。前へ出るバンナは、左ストレートを放っていく。これをヨンスはディフェンス。バンナは右ローキック、左ストレートで攻撃。下がるヨンス。回って蹴りの距離にしたいのだろう。バンナは追いかけて右ストレート。ヨンスは右ハイキック。さらにバンナは踏み込んで、左フックを放つ。ヨンスは下がりながら左ローキック。この瞬間、バンナは右フックを直撃させる。吹っ飛んだヨンスは、そのままKO負け。さすがにバンナに挑むのは無謀だったようだ。バンナが、シュルト、バダ・ハリ、レミー、グラウベに続き、決勝大会進出を決めた。■

 
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パク・ヨンスのコメント

「(準備はできていた?)できていなかったです。放心した部分もありました。ケガ? 今は平気ですよ…。(ダウンしたときの意識は?)ありました。起き上がろうとしたんですけど、体が動かなかったですね。もっと頑張らないといけません。課題も多いですね。パンチをもらった瞬間、ガードが下がっていたんです。そこを克服したいですね。(バンナに対戦を申し込んだことに関して)大きな経験になったと思っています。(足らない点は?)バンナ選手は有名なファイターです。でも、力のぶつかり合いではまあまあだと感じました。でも、ガード面が不足していましたね。これからは重点的に向上させたいです。(今後のライバルは?)多いでしょうね…」■



ジェロム・レ・バンナのコメント

「(相手が直前で変更されたことに関して)ほんのちょっとイラつくこともあった。でも、そういうこともあるからな。(相手の印象は?)以前は知らなかった。若い選手だな、そのくらいだ。でも、過去の試合を見たら、侮れない危険な相手だと思った。だから、キックに注意したよ。(抽選会では誰を選ぶつもり?)抽選だからなんとも言えない。どの順番を引き当てるかによって変わってしまうからな。とにかくいい抽選会になって、12月に横浜が大きなフェスティバルになれば最高だ。12月8日はパール・ハーバーの日なんだ。だから、いいパール・ハーバーになればいいな。バンザイ!!」■