第2試合◎K-1ルール/3分3R延長2R
バダ・ハリ
(モロッコ/ショータイム)
vs ダグ・ヴィニー ×
(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)
2R1分23秒、KO ※右ストレート
report

 K-1ヘビー級王者のバダ・ハリが、2回目のWGP挑戦で、頂点を目指すことになった。バダの標的は、K-1スーパーヘビー級王者のセーム・シュルト。WGP開幕戦の突破は、最低のハードルということになるだろう。だが、その前にダグ・ヴィニーを倒さなければならない。ダグはボクシングの五輪代表になるほどの実力者。最終予選で勝ち上がってきたが、ほとんどがパンチによるものだ。ハリが打ち合ってくれば、ダグのKO勝ち、なんて場面が見られるかもしれない。
 1R、ダグは鋭い踏み込みからの右フック。これをかわしたバダは右ハイキック。ダグは右フックで攻めると、バダは右のパンチから左ハイキックにつなげる。一瞬のパンチでKOを狙うダグ。連打を畳み掛けるバダ。手に汗握る攻防が、スタートから繰り広げられた。バダは強烈な左ミドルキック。右ローキックへとつなげる。ダグも蹴りを返すが、これはバダがガードする。バダはジャブを打っての右ローキック。これが効果的にヒットする。ダグのパンチを止めるには、これが有効だと思ったのか、バダがジャブ→ローキックのパターンを作っていく。
 2R、スタートとともにバダはジャブからのローキック。ダグはフック、ローキックとつなげるがヒットしない。ジャブからのローキックを続けるバダ。ダグはこれを打開するために、パンチのタイミングをはかるが、なかなか放つことができない。フェイントをかけているとき、一瞬のスキを突いてバダが右ストレート。これがテンプルのあたりにヒットしてダグがダウン。そのままKOとなった。勝ったのはバダ・ハリ。予告通りに決勝へ進出した。■

 
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バダ・ハリのコメント

「正確なパンチだったって? オレが勝てたのは相手の動きを計算したからだ。偶然に出たパンチじゃない。相手が懐に入ったときに狙ってパンチをしたんだ。(追求するスタイルは?)とくにスタイルに変化はないぜ。相手の動きをよく見て攻撃をしただけだ。抽選会でシュルトを選ぶかだって? 次の相手は誰でもいい。相手が誰でも打ち倒すことしか考えていないからな。オレがレミー・ボンヤスキーを嫌いと聞いたって?(インタビュールームのテレビでレミーが勝利した映像を見ながら)ヤツが今日、勝ったのは嬉しいよ。なぜなら、決勝トーナメントで対戦する機会があるからだ。シュルト以外に選ぶとしたらレミーだ。ヤツと闘ってKOしてみたいね」■



ダグ・ヴィニーのコメント

※救急車で病院に搬送されたためノーコメント■