K-1ヘビー級王者のバダ・ハリが、2回目のWGP挑戦で、頂点を目指すことになった。バダの標的は、K-1スーパーヘビー級王者のセーム・シュルト。WGP開幕戦の突破は、最低のハードルということになるだろう。だが、その前にダグ・ヴィニーを倒さなければならない。ダグはボクシングの五輪代表になるほどの実力者。最終予選で勝ち上がってきたが、ほとんどがパンチによるものだ。ハリが打ち合ってくれば、ダグのKO勝ち、なんて場面が見られるかもしれない。 1R、ダグは鋭い踏み込みからの右フック。これをかわしたバダは右ハイキック。ダグは右フックで攻めると、バダは右のパンチから左ハイキックにつなげる。一瞬のパンチでKOを狙うダグ。連打を畳み掛けるバダ。手に汗握る攻防が、スタートから繰り広げられた。バダは強烈な左ミドルキック。右ローキックへとつなげる。ダグも蹴りを返すが、これはバダがガードする。バダはジャブを打っての右ローキック。これが効果的にヒットする。ダグのパンチを止めるには、これが有効だと思ったのか、バダがジャブ→ローキックのパターンを作っていく。 2R、スタートとともにバダはジャブからのローキック。ダグはフック、ローキックとつなげるがヒットしない。ジャブからのローキックを続けるバダ。ダグはこれを打開するために、パンチのタイミングをはかるが、なかなか放つことができない。フェイントをかけているとき、一瞬のスキを突いてバダが右ストレート。これがテンプルのあたりにヒットしてダグがダウン。そのままKOとなった。勝ったのはバダ・ハリ。予告通りに決勝へ進出した。■ |