第1試合◎スーパーファイト/K-1ルール/3分3R延長1R
キム・ヨンヒョン
(韓国/テウン・ジム)
vs 柳澤龍志 ×
(日本/坂口道場)
3R判定3-0 ※30-26、30-26、30-26。3R、柳澤は右ローキックでダウン1あり
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 チェ・ホンマンと並ぶ、シルムの天下壮士(横綱)のキム・ヨンヒョンが、いよいよK-1でデビューすることとなった。シルムでは、ヨンヒョンがホンマンに勝ち越しているという。もしもK-1に順応できれば、ホンマン以上の活躍が期待できるかもしれない。この試合へ向けてタイで一ヵ月間、特訓をしてきたようで、ポテンシャルの高さをどこまで出せるのか注目が集まる。ヨンヒョンの相手は、総合格闘家の柳澤龍志。かつてパンクラスのリングでセーム・シュルトを破っている柳澤は、チーム・ドラゴンのメンバーといってもいいほど前田憲作会長に打撃を習ってきた。今回の試合によっては、今後の展開が広がっていきそうだ。
 1R、ゴングとともにリングの上を回り始める柳澤。フットワークを使って、相手を追いかける作戦なのだろう。ヨンヒョンは、ジャブを打って、ヒザ蹴り、右ミドルキックにつなげる。柳澤はディフェンスするのが精一杯か。さらにヨンヒョンは、右ローキックを連発。柳澤は左フックを返すが当たらない。ヨンヒョンは3階から打ち下ろす右ローキック。柳澤は転がってしまう。ヨンヒョンは徹底したローキック攻撃。攻撃は早くはないが的確だ。
 2R、柳澤は右ローキックに切り替える。だが、ヨンヒョンの右ローキックで転倒。さらにヨンヒョンは、右ローキック、ワンツーからの右ローキック。柳澤は右フックを放つが、届かない。ヨンヒョンはジャブを打って、右ローキック。ワンツー、ヒザ蹴りといったコンビネーションをみせた。柳澤のボディブローには、前蹴りで対抗するヨンヒョン。ややヨンヒョンが有利か。
 3R、ヨンヒョンは右ローキック、柳澤は左右のフックで攻めるが届かない。ヨンヒョンはフックからヒザ蹴り、ワンツーから右ローキックと多彩な攻めをみせる。柳澤はボディブローや後ろ回し蹴りを使うが、あまり効果はなかった。終了間際には、左のパンチをもらった柳澤がバランスを崩して倒れてしまい、ダウン。立ち上がったものの、これが判定に響く。ヨンヒョンが判定で、柳澤を下した。■

 
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キム・ヨンヒョンのコメント

「初出場だったので、とても緊張しました。学んだことを活かせませんでした。残念です。補うべき点? 準備したことの、3分の1も出せなかったです。次は頑張りたいですね。顔面へのパンチですか? 今までもらったことがなかったので、少し慌てたかもしれません。次はそうならないようにします。足りないものですか? 私にはパンチとキックがありますが、パンチが弱かったですね。そこを補っていきたいですね。勝っても残念な顔? いい試合ができなくて、ファンにけなされると思っていたんです。けれど、喜んでくれたようなので手を挙げました。でも、残念な気持ちはあります。もっと早くダウンを奪えればよかったですね。今後の目標? 技術を補って上を目指したいです。対戦したい選手は特にいないですね。課題? 体力と技術ですね」■



柳澤龍志のコメント

※足を負傷したため、インタビューなし■