第13試合◎K-1 YOUNG JAPAN GPトーナメント決勝戦/K-1ルール/3分3R延長1R
× 佐藤匠
(日本/極真会館)
vs 強太郎レンジャー ○
(日本/TRYOUT/チームドラゴン)
延長R判定3-0 ※10-9、10-9、10-9。本戦1-1……30-29、29-29、29-30
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 K-1 YOUNG JAPAN GPの決勝戦は、極真の佐藤匠とチーム・ベルナルドの強太郎レンジャーの対決となった。佐藤は高萩のローキックを受けており、どこまでダメージが回復しているのかがポイントとなりそうだ。一方の強太郎は、同門の高萩の仇を討ちたいことだろう。頂点に立つのは、どちらになるのだろうか。
 1R、インローから攻める強太郎。佐藤はジャブ、左フックを放っていく。強太郎はローキックをダブルで直撃。佐藤はこのローキックを受けつつ、左ストレートを合わせていく。高萩と同様に右に回りながら、右ローキックをヒットさせる強太郎。ほぼこの攻防でラウンドが終了した。
 2R、スタートもやはり強太郎が、ローキック攻め。インロー、右のローキックと完全に佐藤の足を殺しにかかる。佐藤もローキックを蹴っていくが、狙いはパンチだろう。だが強太郎は、打ち合いにいかない。黙々とローキックを蹴っていく。ワンツーからのローキックと変化させることで、ヒットさせる回数を増やしていった。
 3R、右ローキックを飛ばす強太郎。佐藤のローキックがローブローになってしまい、強太郎にインターバルが与えられた。試合が再開されると、強太郎は相変わらずローキック攻め。佐藤は左右のフックで攻撃。かわしてローキックを入れる強太郎だが、なんと佐藤のパンチをもらい始めてしまう。一発、二発とパンチが強太郎の顔をとらえ始める。だが、強太郎は決して倒れずに最後まで立ち続けた。判定となるが、1−1のドローに。延長戦へ突入した。

 延長戦。息を吹き返した強太郎は、ローキックで再び攻撃を組み立てる。一発、二発とローキックが入っていく。佐藤はパンチを放つものの、強太郎にかわされる。ローキックを当てていた強太郎は、なんと今度はパンチ主体で攻め始める。右フックが佐藤をとらえ始め、強太郎が優位に。パンチだけではなく蹴りも当たり、文句なしで強太郎が判定で勝利。最後の最後で強太郎が優勝し、9月のWGP開幕戦のワンマッチに出場する権利を獲得した。 ■

 
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強太郎レンジャーのコメント

photo「(優勝、おめでとうございます!!)ありがとうございます!!(今の心境は)頭がボーっとしてます。チームドラゴンと前田先生に感謝しています。(3Rは苦戦)僕のパンチが当たって、打ち合っちゃったんです。今までの5試合で2試合KOがあるんですけど、前に行けなかったんですよ。だからですね。(今後の課題は)前田会長に任せています。今回は前田先生の言うことを聞かなくてこんなになったんですけどね(笑)。(K-1WGP開幕戦の切符が手に入ったが)頑張ります。作戦を練って『ジャンクSPORTS』に出たいですね。あれはスポーツをしている人の憧れですから。一回のKOより、テレビに出ることが夢です。(今日の感想)気持ちを出せる試合ができました。お客さんが湧いて、楽しんでもらえる試合をできればいいと思います。頑張ります。でも、上には上がいますね。パンチをもらったとき、頭がポーっとして記憶がないですね」■


前田憲作のコメント

「いや、頑張りましたね。ただ、いいところもあるけど、つまんないミスを直せばもっと上に行けますね。強太郎はヘビー級でも小さい方ですからね。外国人選手なんかは、腕力あって一発もありますしね。深追いしないことです。打ちっぱなしにならないで抜かないと。外人選手なら1発で決まっちゃいますよ。でも、日本のトップになれる実力はありますよ」