第12試合◎スーパーファイト/K-1ルール/3分3R延長1R/90Kg契約
○ 洪 太星
(日本/極真会館)
vs 山宮恵一郎 ×
(日本/グラバカ)
3R判定3-0 ※29-26、29-26、29-27。2R、山宮は右ハイキックでダウン2あり
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 異種格闘技戦がここに実現した。スーパーファイトで極真空手家の洪太星と、総合格闘家の山宮恵一郎が激突する。キックルールで試合が行なわれるため、洪の有利が予想されるが、経験豊富な山宮がどんな秘策を考えているか気になるところ。好勝負が期待できそうだ。
 1R、右ミドルキックを放つ洪。インロー、右ストレートと上中下に攻撃を散らしていく。山宮はガードしつつ、一気に間合いを詰めてパンチを連打。これは洪がクリンチで逃げる。離れると洪が、またしても蹴りを繰り出す。右ハイキックが山宮を襲い、あわやという場面も。ガードを固めた山宮は、アッパーを打っていく。ディフェンスした洪は、ハイキック、後ろ回し蹴りと打撃で勝負をかけた。
 2R、洪はミドルキックで山宮の腕を殺しにかかる。そしてハイキック。山宮はガードをするのが精一杯か。詰めてパンチを放つも、洪はクリンチ。離れて闘うと、洪が右ハイキック。これで山宮をガードごと吹き飛ばすと、ダウンに。立ち上がった山宮に、洪はミドルキックを連発。これが入るも、山宮は崩れない。山宮がパンチを打つと、洪はクリンチ。レフェリーはこの行為を再三、注意していたため、洪に警告。そして終盤には減点を言い渡す。山宮は右ハイキックで二度目のダウンを喫するも、またしても立ち上がった。

 3R、洪は右ミドルキック、右ハイキックで攻撃。山宮は耐えつつ、フックの連打で反撃。クリンチになって注意を受けるものの、洪は山宮の攻撃を封じていた。逆転を狙う山宮は、左アッパー、右フックを放つ。洪は後ろ回し蹴り。これをかわして山宮は、フック。ディフェンスした洪は、右ハイキックでKOを狙った。この試合も判定決着。二度のダウンを奪った洪が山宮を下した。 ■

 
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洪太星のコメント

photo「まぐれ勝ちです。勝ったけど負けた気持ちです。自分がたまたまダウンをとって…正直、怖くて逃げました。パンチが強かったんで、接近すると怖かったんですよ。蹴って突き放そうとしたんですけど、入ってこられたらやられるって思っていました。迷いや疑心暗鬼と闘っていました。試合が終わっても勝ったというよりも、ホッとしましたね。今は頭が痛いです。(総合格闘家との差は)差なんてないですよ。いつやられるか怖くて…。変則的で1Rから効いちゃいました」■