大成敦K-1ルールディレクターがイランで発見した新鋭、アリ・レザがついにベールを脱ぐ。対するはチームドラゴンの西脇恵一だ。西脇はハードパンチャーだが、アリ・レザのファイトスタイルが分からない以上、うかつに前に出られないだろう。どんな幕切れになるのだろうか。
　１Ｒ、ローキックで様子を見る西脇。アリは左ハイキック、右ローキックで攻撃。スピードとキレもある蹴り技に、会場からため息がもれる。左ハイキック、右ローキックと散らされた攻撃が西脇の体に突き刺さる。それでも西脇は、怯まずに右フックを振り回す。アリは右ボディ、ハイキック、後ろ回し蹴りと止まらない。西脇は追い込まれているようにみえた。
　２R、アリの攻撃は激しくなっていく。左ハイキック、ヒザ蹴り、ワンツー、ミドルキックと多彩な攻撃が西脇へ。下がれば猛攻を受けることになる西脇は、前へ出てフックの強打を振っていく。アリは右ストレート、右ハイキック。西脇はフックを放つが、アリにかわされてしまった。

　３R、アリは右ハイキック、インローで攻撃。西脇は下がらずに、右ストレートを打っていく。アリの右ローキックにも怯まず、左右のフックを繰り出す。すると、西脇のフックが当たり、アリが下がる場面も出てくる。西脇は肉体にダメージがありそうだが、前へ出て勝負を仕掛ける。さすがにアリもビックリしたようで、防戦一方となる場面もあった。判定では、やはりアリ。西脇の健闘も光る試合だった。 ■