第5試合◎日中国交正常化35周年記念7対7親善マッチ/K-1ルール/3分3R
○ 河野真幸
(日本/TRYOUT/新日本プロレス(NEW JAPAN FACTORY))
vs 王多峰(ワン・ドォーフォン)×
(中国)
3R判定3-0 ※30-26、30-26、30-26。王は2Rにハイキック、3Rに戦意喪失でそれぞれダウン
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 日中7対7マッチの5試合目には、プロレスラーの河野真幸が登場。トライアウトでは「帰りたい」「逃げる」など相手を惑わす(本気?)コメントでキャラを確立した河野だが、はたしてどんな闘いを見せてくれるだろうか。K-1ルールで使えるプロレス技を披露すると豪語していたが、王多峰(ワン・ドォーフォン)に対してどんな技が飛び出すか。

 1R、雄叫びを上げながらワンは右ローキック。さらに、フックからローキックと動きは意外と速い。じっくりと待つ河野は、右ストレートを打っていく。雄叫びを上げてこの攻撃を耐えるワン。構わず河野は右ストレート。ワンは左右のフックを振り回す。河野が接近すると、ワンはヒザ蹴り。これが金的攻撃となってしまう。インターバル後、河野はフック、右ストレート。さらに右ローキックをヒットさせる。ラウンド終了間際、河野は予告していたドロップキック。これは当たらなかったが、会場が沸いた。
 2R、再びワンは雄叫びを上げながらフックを放つ。河野は右ローキック。ワンが突っ込んできたところへ、河野は左ハイキックを直撃。これでワンはダウンを喫してしまう。勢いに乗った河野は、右ローキックを連打。右ストレート、ハイキックとKOを狙っていく。ワンは勝負を投げそうで投げない。ときおり放たれるフックは、かなり危険だ。

 3R、ワンはローキック。河野は右フックを放ち、倒れるワンにストンピングのマネ。立ち上がったワンは、ヤル気がなさそうに見えつつ、フックで攻撃。あと一歩でKOできそうな河野だが、最後の一撃を食らわせることができない。ハイキックや右ストレートを放つが、タイムアップ。判定では文句なしに河野が勝利。日本の3勝2敗となった。 ■

 
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河野真幸のコメント

photo「野次に心が折れましたよ。……なんて、実はなんとも思っていないですけどね。(ドロップキックを出しました!!)お客さんを味方につけましたよ。(試合を振り返って)エンジョイできました。キチンと痛いところあるしね。試合をしたっていう実感があります。相手はトップレベルじゃないけど、俺もデビュー戦だし。俺の場合、お客さんありきだしね。俺が強さを求めるといっても、行けるところはたかが知れてるんで。僕のギャラはチケットから発生するわけでしょ。来た人がこういうルールでああいうことする人もいるんだなってもう一度、来てくれたらいいじゃないですか。(今日の試合は何点?)30点です。勝ったから赤点ギリギリ。もうちょい練習しないと。試合はキャラ対キャラが面白かったですね。次はなにを出そうかなって思ってます。(MVPは)韓国に行ったらチョップでしょう。あっちのテレビを調べて、どの技がフェイバリットなのかどうか選びます。でも、俺を選考するようだと目を覚ましたほうがいいと思うよ、FEG(笑)」■