第2試合◎日中国交正常化35周年記念7対7親善マッチ/K-1ルール/3分3R
○ 立川隆史
(日本/TRYOUT)
vs 閻文凱(ヤン・ウェンガイ)×
(中国)
3R判定3-0 ※30-28、30-27、30-28。3R、閻は戦意喪失によりダウン1
report

 2試合目に登場するのは、千葉ロッテ、阪神で活躍した元プロ野球選手の立川隆史だ。トライアウトに参加したときから大きな注目を集めていたが、マイク・ベルナルドの元で南アフリカ合宿を経験し、格闘家としての才能を開花させている。会場には千葉ロッテの応援団が駆けつけるなか、190cmの巨漢、閻 文凱(ヤン・ウェンガイ)と激突。はたして生き残るのはどっちだ!!

 1R、ロッテの大応援団の声援をバックに立川は、ジャブを放ちつつ右ローキックを蹴っていく。ヤンは、足を上げてガードしつつ同じ技を返す。だが立川は、構わずローキック。ヤンは右フック。立川はインローで崩しにかかる。立川の狙いは完全にヤンの右足一本。ローキックが次々と決まっていく。ヤンはこれに合わせて左フックを放つが、立川はガード。ほぼ互角のまま、ラウンドが終了した。
 2R、ヤンは前蹴り。立川は相変わらず、ローキック。一発、二発、三発…、ロッテ応援団の盛り上がりとともにローキックが入っていく。ヤンはフックを叩き込んでいくが、立川はガード。ヤンはアッパーも混ぜていくものの、立川はガードしながらもローキック。この攻防が繰り返される。

 3R、またしても立川は執拗にローキック。嫌気をさしてきたのか、ヤンの動きが遅くなる。ときおりフックを打ち込むが、立川にディフェンスされてしまう。立川はローキック。ヤンは思わずマウスピースを吐き出した。そこへ立川は右フック。両手をヒザの上に乗せてしまったヤンをみて、レフェリーはダウンを宣告。このあとも立川はローキックで冷静に攻めて、判定勝ち。ロッテの大応援団と抱き合い、立川は勝利を分かち合った。 ■

 
photo
photo
photo
report

立川隆史のコメント

photo「(試合を振り返って)なにがなんだか分からなかったですね。でも、すごい応援で盛り上がってよかったです。(プレッシャーは感じた?)ロッテの応援をプレッシャーに感じたことはないですよ。いいときは声援をくれるし、ダメなときはブーイングをくれますから(笑)。試合のなかでは危ないと思ったときもありましたけどね。(それは?)蹴っても蹴っても倒れてくれないんですよ。我慢比べだったんで。(ダウンを奪ったが)なにが起きたか分かりませんでした。覚えているのは声援とローキックを蹴って痛かったことですね。(試合前の心境は)やめられることならやめたかったですよ。でも、嫁さんが来ていたから逃げられませんでした(笑)。嫁さんは試合前も試合後も泣いていましたよ。子供からは「パパ、頑張って」と言われました。(今後の課題は)まだまだやらないといけないことは多いですね。まだキャッチボールを始めたばかりなんで。よかったのは、ローキックを蹴っていたんで、相手の意識が下がってジャブが当たったことです。でも、怖さも味わいましたよ。(今後の目標は)今はないです。今日が終わったんで、家に帰って家族とゆっくり決めたいですね」■