第9試合◎スーパーファイト◎K-1ルール/3分3R延長1R
× レイ・セフォー
(ニュージーランド/レイ・セフォーファイトアカデミー)
vs ビヨン・ブレギー
(スイス/マイクスジム)
3R判定2-1 ※28-29、29-28、28-29
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2007年3月にレイ・セフォーはセーム・シュルトとスーパーヘビー級タイトルマッチを闘ったばかり。一度はダウンを奪っておきながらの逆転KO負けは、さぞや無念だったことだろう。そして、セフォーが次に闘うのが、2006年のEURO GPを制し、今年の同GPでも準優勝を飾ったビヨン・ブレギーだ。バダ・ハリやメルヴィン・マヌーフらと同じマイクス・ジムに所属するブレギーは、トップファイターの域に達しつつある。セフォーにとっては、まったく侮れない強敵となる。WGPへの推薦枠を獲得したいセフォーは負けられない試合となるが、「次にシュルトと闘ったら勝てる」と、すでにその先を見ている。一体、どんな結末が待っているのだろうか。

 1R、セフォーは右ローキックを連発。ブレギーはこの攻撃をカットしつつ、同じ技を返していく。さらにセフォーは、右ローキック。左フックから右フックを打っていくが、ブレギーにかわされる。踏み込んでパンチを打つセフォーに対して、ブレギーはヒザ蹴り。セフォーはこれをディフェンスして、バックブロー。右ローキックをヒットしていく。ブレギーはつねに動きながら、ジャブを放つ。セフォーはローキックで足を止めにいくが、ブレギーはガードをしっかりとしていた。
 2R、なおもブレギーが右にグルグルと回りながら、ジャブとローキックで攻撃。セフォーは左フック、そして左ストレートで崩しにかかるが、動き回るブレギーには当たらない。セフォーはローキックを飛ばしていくが、ブレギーもジャブからローキックを返す。この状況を打開したいセフォーは、「こい、こい」と挑発する。だが、ブレギーはこの挑発には乗らない。前へ出るセフォーにジャブが当たる。大きな展開はなかった。

 3R、ブレギーは右回り。セフォーは追いかけつつ、フックを放つ。ガードするブレギーにバックブロー。だが、これもブレギーはディフェンス。セフォーのローキックに同じ技を返す。焦るセフォーに、右ハイキック、ヒザ蹴りをヒットさせるブレギー。セフォーはボディブローを打つが、動き回るブレギーを捕まえるのは困難だ。踏み込めばヒザ蹴り、ローキックは返される。パンチはガードされると、ブレギーのセフォー対策は万全だ。判定になると、ブレギーとマイク会長は勝ちを確信したのか、手を挙げて抱き合う。判定は2−1でブレギーに。セフォーはジャッジに対して、不満そうな顔をみせた。 ■

 
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コメント

photo「勝ったと思ったよ。試合はジャッジが決めることだから仕方がないけど、お客さんは誰が勝者か分かっていると思う。ブレギーは、逃げ回ってジャブを出してきた。彼はとても素早く、まるで100mのスプリンターのようだったね。あんなに素早く動き回るとは思わなかった。だから、中央で止まって、かかってくるのを待つしかなかったんだ。身長差があるからね。スプリンターの表現が皮肉? まあ、逃げるのは早かったね。ジャブで逃げる戦法? ドローならば納得だよ。でも、ジャッジがハードなローキックをとらずに軽いジャブをとっていたら、それはバカげている。日本ならば、彼が勝つことはあり得なかっただろうね。優勝したダグ・ヴィニー? ああ、彼はオレのジムでマネージメントもしているよ。とても驚いたね。試合の4、5週間前にトレーニングをしたんだけど、直していかなきゃいけないことがたくさんあった。幸い、彼は人が言ったことをよく理解する力があったのがよかったね。オレは、リザーブファイトでも、試合だけに集中しろ、無理なことはやるなって言ったんだ。セミファイナルもファイナルも、スピードは勝っているので大振りになるな、カウンターを狙って行けと言ったら、そうしてくれた。この優勝は、彼のキャリアの第一歩。これからが始まりになるだろうね」■