2007年3月にレイ・セフォーはセーム・シュルトとスーパーヘビー級タイトルマッチを闘ったばかり。一度はダウンを奪っておきながらの逆転KO負けは、さぞや無念だったことだろう。そして、セフォーが次に闘うのが、2006年のEURO GPを制し、今年の同GPでも準優勝を飾ったビヨン・ブレギーだ。バダ・ハリやメルヴィン・マヌーフらと同じマイクス・ジムに所属するブレギーは、トップファイターの域に達しつつある。セフォーにとっては、まったく侮れない強敵となる。WGPへの推薦枠を獲得したいセフォーは負けられない試合となるが、「次にシュルトと闘ったら勝てる」と、すでにその先を見ている。一体、どんな結末が待っているのだろうか。 1R、セフォーは右ローキックを連発。ブレギーはこの攻撃をカットしつつ、同じ技を返していく。さらにセフォーは、右ローキック。左フックから右フックを打っていくが、ブレギーにかわされる。踏み込んでパンチを打つセフォーに対して、ブレギーはヒザ蹴り。セフォーはこれをディフェンスして、バックブロー。右ローキックをヒットしていく。ブレギーはつねに動きながら、ジャブを放つ。セフォーはローキックで足を止めにいくが、ブレギーはガードをしっかりとしていた。 2R、なおもブレギーが右にグルグルと回りながら、ジャブとローキックで攻撃。セフォーは左フック、そして左ストレートで崩しにかかるが、動き回るブレギーには当たらない。セフォーはローキックを飛ばしていくが、ブレギーもジャブからローキックを返す。この状況を打開したいセフォーは、「こい、こい」と挑発する。だが、ブレギーはこの挑発には乗らない。前へ出るセフォーにジャブが当たる。大きな展開はなかった。 3R、ブレギーは右回り。セフォーは追いかけつつ、フックを放つ。ガードするブレギーにバックブロー。だが、これもブレギーはディフェンス。セフォーのローキックに同じ技を返す。焦るセフォーに、右ハイキック、ヒザ蹴りをヒットさせるブレギー。セフォーはボディブローを打つが、動き回るブレギーを捕まえるのは困難だ。踏み込めばヒザ蹴り、ローキックは返される。パンチはガードされると、ブレギーのセフォー対策は万全だ。判定になると、ブレギーとマイク会長は勝ちを確信したのか、手を挙げて抱き合う。判定は2−1でブレギーに。セフォーはジャッジに対して、不満そうな顔をみせた。 ■ |