2007年3月に行なわれた横浜大会で待望の日本初上陸をはたしたザビット・サメドフは、続く6月のオランダ大会でも存在感をアピールして見せつけた。対するエスチャダーはK-1初参戦の選手で、サメドフとしては負けられないところ。だが、いかんせん相手のデータが少ない部分が不安材料となっている。エスチャダーは、タイで行われたS-1の大会で結果を残しているが、K-1でどこまで闘えるかがポイントとなるだろう。サメドフにとっては上を目指す意味でも、負けらない相手。お互いにアグレッシブに攻めるはずだ。 1R、エスチャダーはガードを固めたままローキック。サメドフは左ローキック、そしてエスチャダーのハイキックを見切って、軸足を払い、会場が盛り上がる。さらにサメドフは、左右のハイキックでKOを狙う。エスチャダーはガードして、ヒザ蹴り。躍動感のあるサメドフは、後ろ回し蹴り。ハイキックでエスチャダーを追い込んでいく。飛び込んでの右ストレートを強引に打っていくエスチャダー。サメドフはフック。エスチャダーは右ローキックを返す。そして、左右のフックを放つサメドフ。エスチャダーはスピードについていけないのか、ラウンド終了間際には左フックでダウンを喫してしまった。 2R、サメドフは慌てずにローキックから攻めていく。エスチャダーもガードを高めて、ローキック。するとサメドフの後ろ回し蹴りがエスチャダーのボディへ。下がるエスチャダー。サメドフはフックを連打して、エスチャダーをあっさりと料理。予定通りに準決勝へ駒を進めた。 ■ |