第3試合◎世界最終予選トーナメント準々決勝◎K-1ルール/3分3R延長1R
パトリック・バリー
(USA/チーム ミスター パーフェクト)
vs リカルド・ノードストランド ×
(スウェーデン/ヴァレンテュナ ボクシング キャンプ)
2R2分16秒、KO ※右ローキック
report

K-1の実力者であるゲーリー・グッドリッジをハワイ大会で撃破する大金星を挙げたパトリック・バリーは、今、ノリにノッている若手の有望株だ。しかし過去、アレキサンダー・ピチュクノフに2度の敗戦を喫しているため、決勝まで勝ち進んでリベンジしたいところだろう。バリーと闘うのは、04年のスカンジナビア大会で準優勝の経験を持つリカルド・ノードストランド。プロのホッケー選手という側面も持つノードストランドは、しっかりとした技術と度胸満点の強靭なハートが武器だ。この試合は、実力が拮抗しているといえよう。

1R、ノードストランドは右ローキックを飛ばしていく。そして、右ミドルキック。バリーは強烈な左ハイキック。吹っ飛ばされたノードストランドは、スリップを主張したがダウンをとられてしまう。バリーは、今度は右フック。これをガードしたノードストランドは、ローキックを連発。バリーは左ストレート、ローキックを確実にヒットさせていく。左ハイキック、右ローキック、ハイキック、ローキックと上下に蹴り分ける。ノードストランドがガードを固めると、バリーはサウスポーの構えからオーソドックスにチェンジ。右ローキック、右ハイキック、右ローキックと今度は右からの攻撃を組み立てていった。これは、ホーストとの練習の効果か。

2R、ノードストランドは左フック、ローキック、ヒザ蹴りで猛攻を仕掛ける。これをさばいたバリーは、右ローキックを連打。これが効いたのか、ノードストランドは腰を落としそうになる。チャンスとみたバリーは、ローキックを狙う。だが、ノードストランドにローブローの反則を受けると、舌打ちして左フックでダウンを奪った。立ち上がったノードストランドは、ローキック。今度はバリーがローブローの反則。ノードストランドは飛びヒザ蹴りで反撃するが、バリーは冷静にローキック。5発目のローキックでダウンを奪い、ノードストランドは戦意を喪失。バリーが準決勝へと進んだ。■

 
photo
photo
photo