第1試合◎世界最終予選トーナメント準々決勝◎K-1ルール/3分3R延長1R
アレキサンダー・ピチュクノフ
(ロシア/極真会館)
vs 中迫強 ×
(日本/ZEBRA 244)
3R判定3-0 ※26-30、26-30、26-30
report

2007年4月に行なわれたU.S.A.GPでは決勝戦まで進出し、その強大なポテンシャルを発揮し始めた極真空手が生んだ怪物、アレキサンダー・ピチュクノフ。惜しくもマイティ・モーに敗れてしまい、WGP開幕戦への切符を逃していることから、今回の世界最終予選トーナメントにかける意気込みは相当なものだろう。対する中迫にとってはトーナメント一回戦で最大の強敵と闘うことが決定した。だが、本命と見なされているピチュクノフから勝利を奪えば、トーナメント制覇に向けて、弾みがつくことになる。二人とも、モチベーションは高いはずだ。
1R、中迫はジャブ、パンチの連打からの右ミドルキックをヒット。ピチュクノフは右ローキック、インローで反撃。中迫は右ローキック、ワンツーで攻めていく。ピチュクノフは左フック、インロー、左フックのコンビネーションをみせる。さらにピチュクノフは前蹴り、左ローキック、ワンツーと技を散らしていく。中迫はワンツー、ミドルキックで攻撃。ピチュクノフはそれをさばいて、インロー、ハイキック、ローキックで追い込んでいった。大きな動きもなく、ラウンドが終了。
 2R、中迫はジャブからのローキック。ピチュクノフは左ミドルキック、右ローキックを返していく。中迫はワンツー。ピチュクノフは右ローキック、左フック、ワンツーと手数が増えていく。右フック、左アッパーが中迫にヒットする。中迫は怯まずに前へ出て、ワンツー、フックの連打。ピチュクノフは右ローキック、左フック、左ハイキックで攻撃。中迫は右ミドルキック、ジャブからの右ストレート。ピチュクノフは右ハイキック、そして左アッパーでダウンを奪った。さらにピチュクノフはワンツー、フックでKOを狙う。中迫は何とかラウンド終了まで踏ん張った。

 3R、あとのない中迫は左右のパンチを連打。ピチュクノフは右ローキック、左ボディ、後ろ回し蹴り。中迫はこれをよけて、ヒザ蹴り。ピチュクノフもヒザ蹴り、ローキック。得意のハイキックをみせるピチュクノフ。中迫はこれをディフェンスすると、最後の力を振り絞ってパンチをラッシュする。守りに入っていたのか、ピチュクノフはガードを固めたまま、無理はしない。勝負は判定となり、ピチュクノフが勝利。中迫は善戦したが、逆転はできなかった。■

 
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