第10試合◎ASIA GP決勝戦◎K-1ルール/3分3R延長2R
藤本祐介
(日本/MONSTER FACTORY)
vs 王強 ×
(中国)
1R2分49秒、KO ※右フック。1R、王は右フックでダウン1あり
※決勝に進んだ武蔵は金的のダメージが大きく、金は眼窩低骨折の疑いがあるため両者リタイヤ。
よって二回戦に進出した藤本(頭部へのダメージなし)VS王強の2人が決勝戦を闘った。
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 ハプニング続きのASIA GPは、決勝戦に上がるはずの武蔵と金泰泳が出られないこととなった。まず武蔵は、一回戦でパク・ヨンスの二度にわたるローブローで大きなダメージを負い、さらに準決勝では王強のヒザ蹴りを金的にもらってしまい、戦闘不能の状態に。それでも回復が待たれたが、残念ながらドクターストップがかかった。一方、戦闘竜、藤本祐介をKOした金は、眼窩底骨折の疑いがかかり、こちらもドクターストップに。その結果、王強と藤本が繰り上がりで決勝を争うこととなった。

 1R、大声援を受ける王は、右ストレートを打っていく。クリンチになると、藤本は投げられてしまう。だが、これは反則。藤本はワンツーを返す。王は真っ向から右フックを打っていった。藤本は前蹴り、右ストレートを合わせていく。バックブローを放ち、王が怯んだところで藤本はフックを連発。右フック、左フックと徐々に王を崩していく。左ボディが入り、右フックでダウンを奪った。立ち上がった王に藤本は、前蹴りで入り右フック、そして左フックで止めを刺した。負けて優勝という奇跡を起こした藤本は、ASIA GPの連覇をするとともに、WGP開幕戦の出場権を獲得した。 ■
 
 
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藤本祐介のコメント

「(優勝おめでとうございます!!)ありがとうございます。色々あったけど、運があったのかチャンスが最後に来て、女神が降りてきましたね。ただ、金先輩との試合はいっぱいいっぱいでした。実は一試合目でスタミナが切れてしまったんです。相手は一回戦をアッサリと上がってきましたからね。でも最後はいい試合、KO決着ができてよかったですね。(インターバルの間、集中力は)アイシングしてバンテージもはずしていました。でも、そこで出てくれと言われて、気持ちを入れ替えて頑張りました。(K-1の魅力とは)KO決着で相手が倒れることですね。大きな選手が倒れるのは迫力満点ですからね。(開幕戦に向けて)明日帰って2〜3日休んで練習を始めます。去年よりも上に行きたいですね」■