第5試合◎スーパーファイト◎K-1ルール/3分3R延長2R
ピーター・アーツ
(オランダ/チーム アーツ)
vs ニコラス・ペタス ×
(デンマーク/スピリットジム)
2R2分34秒、KO ※右ハイキック。2R、ニコラスは右ストレートでダウン1あり。
report

ピーター・アーツVSニコラス・ペタスの試合が実現。両者は過去に対戦しており、1RKOでアーツに軍配が上がっている。また、ニコラスは先日のK-1オランダ大会でボブ・サップのセコンドに入っていたことから、因縁の対決になりそうな気配。3度もWGPを制覇しているレジェンドに“青い目のサムライ”は闘志を剥き出しにして挑むことだろう。今回はどちらに勝利の女神が微笑むのだろうか。
 1R、アーツのローキックでスタート。ニコラスは右ローキック。さらに右フックを放つと、アーツはローキックを合わせた。それだけでは終わらずにヒザ蹴りと、まったく隙のない攻撃だ。ニコラスは左フック。アーツは右ストレート、右ローキックで攻めていく。ニコラスは下がらずにフックを繰り出した。何発か出されるニコラスのパンチが、ときおりアーツのバランスを崩させる。そのたびに会場が盛り上がるが、アーツはヒザ蹴り、ワンツーで倍返しをしてみせた。ニコラスはカカト落とし。これをガードしたアーツは、右ローキック。ここでラウンドが終了した。

 2R、アーツは右ハイキック。ニコラスはかわしてフックを連打。アーツは左ミドルキック、右ボディとニコラスのボディ狙い。ヒザ蹴り、右ストレート、とさらに厳しい攻撃が続く。ニコラスは、左ハイキック、右フックで反撃。アーツは狙いすませた右ストレートで、ついにニコラスからダウンを奪った。立ち上がったニコラスに、アーツは右ローキックを連発。ニコラスはワンツーで反撃したが、逆に右ハイキックをもらって失神KOを喫してしまった。■
 
 
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ピーター・アーツのコメント

「(試合の感想は)試合としては前半、リズムに乗れなかったんだよ。最終的には勝てて嬉しかった。でも、相手に攻撃をさせすぎたかな(笑)。(ダメージは)ダメージはないよ、問題ないさ。もう、こういうキズはトレーニングでもできてしまうくらいのものだよ。(前回のボブ・サップ戦はあっという間に終わり、今回にかける気持ちは強かった?)前回の試合は前回の試合。今回は今回の試合で別のものだよ。切り替えは出来ていたからね。まったく違うものさ。 (ペタス選手の印象)久しぶりに試合をしたけど、ニコラスはハートを見せてくれたね。意気込みを感じていた。いい試合をしたと思う。やっぱりサップとは違うね(笑)。(初のK-1香港開催)今回、オレも香港は初めてなんだ。どういったものをファンが望んでいるか分からなかった。でも、オレはポイントで勝つことに意義を感じないんだ。KOで勝つ選手だから、そこが気に入ってもらえたかな。(今年の最終目標)GPの優勝だよ。今年は自分の番だと思っている。(9月の開幕戦で闘いたい相手は)これというのはいない。ボンヤスキーと試合をするかもしれない、と聞いているけど正式なオファーはないからね。全力を尽くすだけさ。腰のケガも問題ないよ」■