第4試合◎ASIA GP1回戦◎K-1ルール/3分3R延長1R
金泰泳
(日本/正道会館)
vs 戦闘竜 ×
(USA/ファイティングドラゴン)
1R1分43秒、KO ※右ハイキック
report

ASIA GP一回戦最後の試合は、空手家VS元力士の異色対決が実現した。K-1初参戦の戦闘竜、そして金泰泳ともに今は総合格闘技のリングで活躍するファイター。だが、金はK-1草創期より活躍していた打撃のスペシャリストだ。7年のブランクはあるものの、金は総合格闘技の試合ながらも、石澤常光をハイキックでKO。田村潔司を判定で下すなど、勢いはかなりのもの。金がヘビー級でどこまで闘えるのかがポイントとなるが、戦闘竜が持ち前の突進力で一気に試合を決めてしまう可能性もある。テクニックとパワーの手に汗握る試合になりそうだ。

 1R、右に回る金。戦闘竜はジッと隙をうかがっている。金はインローで足を狙う。戦闘竜は右フックを打ちつつ、前へ突進する。金は冷静に対処して、右ローキックをヒットさせた。戦闘竜は左フック。金は右ローキック。さらに戦闘竜が突進して金ともに倒れてしまう。立ち上がって再開。戦闘竜がパンチを打つ瞬間、金が職人のような右ハイキックを決めてKO勝ちを奪った。準決勝に進出したのは金だ。■
 
 
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 戦闘竜のコメント

「まずは悔しいのと、相撲出身として精一杯、力を出し切りました。いいパンチは入っていたと思います。蹴りはレベルが相手の方が上なのは分かっていました。なんとか倒れたらいいな、と思っていたんですけどね。(金泰泳の印象は)キックルールで闘う以上、レベルが高いのは分かっていましたからね。でも、リングの上はなにが起こるか分からない。パワーは負けないと思っていたんで…。とにかく強い選手でしたよ。金選手とできれば総合でやりたいですね。でも強いです。ローキックは効きました。世界一の強いローキックといわれているだけはあります。ハイキックが来ていたのは覚えていないんですよ。(足の状態は)ローキックを受けて痛いので、念のために冷やしています。まだまだ相撲の強さをアピールしたいですね。パワーを活かそうとしたんですけど、経験に差があった。テクニックは相手が上でした。自分も経験も増やして、またチャンスがもらえれば アピールしたいですね。総合でもK-1でもなんでも、相撲のアピールをしたくてしょうがないです」 ■