第1試合◎ASIA GP1回戦◎K-1ルール/3分3R延長1R
武蔵
(日本/正道会館)
vs パク・ヨンス ×
(韓国/T-ENTERTAINMENT)
2R0分48秒、KO
※パンチ連打。1R、3度目の金的でパクに減点1。武蔵のダメージが深いため、3試合後に1R0分47秒から再開。
※ダウン後の攻撃により武蔵に厳重注意。
report

アジアの代表を決めるASIA GPがスタート。一回戦では、いきなり優勝候補の武蔵が登場する。武蔵と対戦するのは、韓国・テコンドー界の実力者パク・ヨンス。武蔵のディフェンス技術は世界トップクラスと評価は高いが、ヨンスのテコンドー仕込みの足技をどうさばくのかがポイントとなる。藤本祐介戦の敗北以降、武蔵は復活の狼煙を上げられるのだろうか!?
 1R、大声援を受ける武蔵は軽快にステップを踏んで様子をみる。ヨンスは左ミドルキック、左ハイキックで攻撃。右ローキックで攻めつつ、ジャブで打っていくヨンス。武蔵は左ローキック。そしてヨンスが右ローキックを蹴ったときに、金的へ。うずくまる武蔵。ヨンスには注意が与えられた。だが、武蔵は立ち上がって左ローキック、ジャブを放った直後、同じようにローブローを受けてしまった。のた打ち回る、武蔵。会場からはブーイングが。インターバルが与えられたが、武蔵のダメージは回復されず。ヨンスに減点1が与えられたまま、ASIA GP第4試合が終了後の再開となった。
 再開後、険しい表情でリングへ上がった武蔵。こんなに厳しい顔の武蔵は初めてだ。ゴングが鳴る。ヨンスは右ハイキック、右ローキックで矢継ぎ早に攻撃。武蔵は動きをみつつ、ワンツーで攻めていく。これをかわしたヨンスは、右ローキック、ハイキックと足技をみせる。武蔵は右アッパー、そして左ストレート。さらに左ハイキック。ローキックと怒りの攻撃が飛ぶ。

 2R、ヨンスは右ストレート。武蔵は左ボディ。ヨンスは左ローキックと交互に攻撃が続く。武蔵は左ミドルキックをヒットさせたあと、左ハイキックを直撃。下がるヨンスに左フックから右フックを当てて、ヨンスが失神。武蔵のKO勝ちとなった。だが、興奮した武蔵がヨンスに向かっていくハプニングも。その後は、武蔵がヨンスに謝って何事も起こらなかったが、危険な場面だった。波乱のシーンはあったものの、準決勝へ進出したのは武蔵だ。■