第5試合:スーパーファイト/K-1ルール
○ シリモンコル・シンワッサ
(タイ/シンワッサジム)
vs チェ・ジョンユン ×
(韓国/金海ソリョン・ジム)
3R判定3-0 ※30-27、30-29、30-28
report
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 元ボクシング世界王者で、あの辰吉丈一郎とも闘ったことがあるシリモンコン・シンワッサが、いよいよMAXへ殴りこみをかけそうな勢いだ。シリモンコンが対戦するのは、韓国のチェ・ジュンユン。ボクシングだけではなく、ムエタイの経験もあるシリモンコンにとっては、勝つことが最低条件といえた。
 1R、ジョンユンは右ローキック。シリモンコンはムエタイのリズムから、インローを返す。左ハイキック、前蹴り、左フックを放ち会場がどよめく。ジョンユンはインロー、そして右のローキック。カットしたシリモンコンは、強烈なサイドキックで吹っ飛ばし、前に出るジョンユンにミドルキック。ジョンユンがフック。するとシリモンコンは右アッパーから左フックで反撃。ヒザ蹴り、サイドキックからの右フック、そして飛びヒザ蹴りと動きが止まらない。ジョンユンはこれらの攻撃を耐えているところをみると、かなりのレベルにあるのが分かる。
 2R、前蹴り、フックで攻めるシリモンコン。ジョンユンはボディブロー。これはさすがにシリモンコンには通じない。ハイキック、飛びヒザ蹴り、左右のフックとシリモンコンの怒涛の攻め。ジョンユンも右フックを返し意地を見せるが、シリモンコンは蹴りとパンチの倍返し。シリモンコンがMAXに乗り込んでくれば、ブアカーオと双璧か。
 3R、今度はシリモンコンが得意のボクシング。素早いジャブから右ストレート。そうかと思えば、ミドルキックが飛び、変幻自在の攻撃でジョンユンを揺さぶる。だがジョンユンは怯まない。果敢に右ストレートを出していき、シリモンコンの後ろ回し蹴りにも同じ技を返し、意地をみせる。手数、ダメージで完全にシリコンコンが上回っていたため、もちろん判定勝ち。だが、ジョンユンの健闘も目立った。■
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シリモンコンのコメント
「今まで韓国の選手ばかりと闘ってきましたが、今日の選手が一番、強かったですね。今日はコンディションもよく、パンチもよかったと思います。なぜK-1に転向したか? いえ、私はまだボクシングを続けていますよ。でもK-1は多くの選手と闘えるのがいいですね。ムエタイよりも、K-1の方が疲れますけど…」■