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2007年のMAX世界大会開幕戦でアルバート・クラウスに敗北を喫し、出直しとなるヴァージル・カラコダ。相手は韓国のキム・セギとなった。ヴァージルは得意のパンチで倒して、存在をアピールしたいところだろう。 1R、グローブを合わせるときに睨みつけたセギは、定石通りに右に回りつつ、右ローキックをヒットさせていく。ヴァージルはこの蹴りをカットしつつ、強烈な左ジャブを浴びせる。ジャブをもらい、前へ出られないセギは、下がりながらローキックを放つ。するとヴァージルは、一気に詰めてボディを連打。さらに後退するセギ。ヴァージルは左フックで最初のダウンを奪う。そして、立ち上がったセギに、ヴァージルは左ボディブローでも二度目のダウンを奪った。苦しい表情を見せながら立ち上がったセギ。それをみたヴァージルは、一気に止めを刺しにいく。次々とパンチがセギのボディへ。だが、ここでラウンド終了が鳴らされた。 2R、右ローキックを放つセギ。ヴァージルは冷静にガードし、ジャブでもう一度、試合を組み立てていく。しかし、このスローな立ち上がりが、セギの息を吹き返すことになってしまう。なんと、敗北が近いと思われていたセギの渾身の右ストレートが、ヴァージルに当たってしまった。倒れるヴァージル。立ち上がるのも、まだダメージがありそうだ。会場が盛り上がり、セギもノリノリで攻撃。二度目のダウンも右ストレートで奪い、最後も同じ技でKOした。韓国の新しいスターの誕生に、会場から大きな拍手がセギにおくられた。■ | | |