第2試合:スーパーファイト/K-1ルール
× チェ・ジェシク
(韓国/チョンアン・ガンソンジム)
vs アマッド・サディ ○
(チュニジア/デュバイファイトアカデミー)
3R判定3-0 ※28-27、29-27、28-27
report
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 韓国のチェ・ジェシクと闘うのは、チュニジアのアメッド・サディ。チュニジアの選手は、なかなか珍しい。ジェシクは幼い頃に右腕を失う事故に遭ったものの、片腕で闘う隻腕ファイターだ。ハンディを克服しつつ闘う姿にファンも多い。
 1R、右ミドルキックから右ハイキックをみせたのはジェシク。サディはかわしつつ、右フックを放っていく。ジェシクは右ミドルキック。そして鋭い左ストレート、後ろ回し蹴りと続けた。紙一重でかわしたサディは、右フックをヒット。横を向いて倒れたジェシクはダウンを宣告されてしまう。立ち上がって左ストレートで反撃するが、逆に左フックをもらい、二度目のダウン。またしても立ち上がるが、サディの猛攻は続く。これで終わるかと思われたが、粘ってラウンドが終了した。
 2R、息を吹き返したのか冷静になったのかジェシクは右ストレート、ヒザ蹴りと反撃を開始。押されるサディは、ときおりフックを放つものの勢いはない。ジェシクは大歓声に支えられ、カカト落とし、後ろ回し蹴りと足技を披露。鋭い左ストレートも健在だ。だが、粘るサディからダウンは奪えずにラウンドが終了した。
 3R、ここでもジェシクが猛攻を開始。左ハイキック、ストレートと止まらない。左アッパーまで決まり、サディのアゴが上がってしまった。だが、それでもサディは倒れない。渾身の力を入れて放たれた左ストレートも、サディはかわし、立ち続ける。意外にも判定まで勝負はもつれ、二度のダウンを奪ったサディが逃げ切り。敗者となったもののジェシクへの健闘の称える拍手が大きかった。■