MAXに参戦して以来、日本人期待の選手として注目を集めている尾崎圭司が、オープニングファイトからの出発となった。尾崎は前回の試合で、イアン・シャファーに敗北を喫してしまい、世界の壁を感じたばかり。今回が仕切り直しとなる。尾崎と闘うのは、香港のパクウィング・ヒョング。パクウィングは、中国武術、テコンドー、ムエタイを経験してきた選手で、前回の世界最終選抜に初参戦。サトルヴァシコバをKOしている。 1R、パクウィングは強烈な右ローキックを連発。尾崎はサイドキック、ローキックで返すが、パクウィングのローキックを何度も受けることに。さらに、後ろ回し蹴り、ローキックとつなげた。尾崎はローキックを蹴られて、動きが止まってしまう。まだエンジンがかかっていない感じだ。そんな尾崎に対して、パクウィングはローキックを蹴りまくり、ラウンドが終了した。 2R、尾崎は右ローキックで攻撃。パクウィングは右のパンチでカウンターを狙う。尾崎はミドルキックを連発。右ストレートでも襲い掛かり、ややリズムが出てきたようだ。尾崎はワンツー、バックブローで攻撃。パクウィングも後ろ回し蹴りを返した。尾崎はフックを連打。パクウィングはヒザ蹴りをボディへ叩き込んだ。 3R、パクウィングは1Rと同様に右ローキックで足を止めにかかる。尾崎も同じ技で返していく。右ハイキック、ローキックとやや尾崎の方が手数足数は多いか。パクウィングは、みるみる動きが遅くなり、蹴りをもらう場面も増えた。バックブロー、バックキックを見舞う尾崎。判定となり、2-0で尾崎が勝者となった。■ ※裁定が下った直後、審議委員より判定についての異議申し立てがあった。VTRでフルラウンドを通して確認後、ジャッジにミスがあったことが発覚。審判団の採点は、29:29が妥当との判断により、この試合はドローに修正。両選手には、再戦を約束することで同意を得ることとなる。 |