第2試合:スーパーファイト/K-1ルール/3分3R延長1R
小比類巻貴之
(日本/前年度ベスト8/チーム ドラゴン)
vs ツグト“忍”アマラ ×
(モンゴル/モンゴル代表/フリー)
3R判定3-0 ※30-28、30-29、30-28
report
 小比類巻貴之が新興勢力の台頭に飲み込まれしまいそうだ。今回のツグト“忍”アマラとの対戦はサバイバルマッチ。決勝大会に進めるのはたった1枠しかない。しかも、勝ったからといって決勝大会に進めるわけではないという。両者とTATSUJI VSアンディ・オロゴンの4人から1人が選ばれる方式になっているからだ。小比類巻は前回の日本代表決定トーナメントで、素人と言われていたアンディ・オロゴンにまさかの敗北。後日、骨折していたことが判明したが、評価を下げてしまったことは間違いない。サバイバルマッチからの出発は、仕方がないといったところか。
 1R、お互いにローキック。小比類巻は強烈な右ローキックを連発。アマラも蹴り返すが、小比類巻の方が的確に当たる。足を流してダメージを軽減するアマラだが、印象は悪い。ミドルキックを蹴りつつ、フックにつなげるが、小比類巻は離れる。そして、右ローキック。アマラはバックブローのカウンターを狙い、右フックを打ったところでラウンド終了。
 2R、ジリジリと前へ出るアマラ。距離をあけたい小比類巻は、下がって様子をみる。アマラはパンチを打ちながら、接近戦へ。下がる小比類巻は、離れてローキックをヒットさせる。アマラは右フック。小比類巻はヒザ蹴り、前蹴りで距離をとる。右ローキックで倒しにかかる小比類巻。アマラは左右のフックを振り回した。
 3R、左右のフックを打ちながら突進するアマラ。小比類巻はヒザ蹴りで迎え撃つ。技をかわして、ローキックを当てる小比類巻。この回数が増えていき、アマラの動きが止まってしまう。ローキックを蹴られて、足が流れるアマラ。バックブローのカウンターを狙うが、小比類巻のローキックは的確だ。転倒するアマラ。小比類巻は、勝利を確信したのかローキックを蹴りつつ、片手を挙げる。試合終了のゴングが鳴り、文句なしで小比類巻の勝利。小比類巻が何とか生き残った。■
 
 
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小比類巻貴之のコメント
「(試合の感想は)ホッとしてます。今回はプレッシャーが大きかったんで。1Rはアップ感覚で、2Rから前に出て行こうと思っていました。もっとパンチを出したかったですけどね。不満はそれくらいです。重いローキックも出せたし、もう1Rあれば倒せたかなと感じています。今回は入場して、ファンの声がすごく聞こえました。今回はファンの応援のおかげですね。感謝しています。(2月の敗戦以降、取り入れた練習は?)怪我もあって、いい練習ができる機会がなくて不安はあったんです。でも毎日、頑張って調整しました。ファンの声援が大きかったですね。もう少しでダウンを取れる自信があったんですけどね。相手はライト級から出てきた選手で、計量のときも68kgくらいでしたよね。小さいと感じたけど、あれだけ闘った相手を称えたいですね。(相手はアゴを負傷)飛びヒザを狙っていたんです。一発目のヒザで音がしたんですよ。アゴが折れたか、外れたかの感触がありました。でも相手は立ってきたんで、精神的に強い選手だな、と感じました。前回の負けを払拭できる勝ちだと思います。(次に向けて)世界への1枠を狙って、ファンへの気持ちを背負って、世界に挑戦したいですね」■

ツグト“忍”アマラのコメント
※アゴ負傷のため、インタビューなし