第11試合:EUROPE GPトーナメント決勝戦◎K-1ルール/3分3R延長2R
× ビヨン・ブレギー
(スイス/マイクスジム)
vs ポール・スロウィンスキー
(オーストラリア/ファインダーズ ユニ ムエタイジム)
2R 2分25秒 KO ※右フック
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  EUROPE GP決勝戦は、やはりこの二人だった。昨年の王者のビヨン・ブレギー。そして実力者のポール・スロウィンスキーだ。どちらが勝ってもおかしくない対決。そして、WGP開幕戦へ駒を進めるのはどちらか。重要な最後の試合がスタートした。
 1R、先手をとったのはポールだった。左右のローキックを的確にヒットさせていく。ブレギーもローキックを返す。ポールは構わずに、ローキックを繰り出す。ブレギーは右フック。ポールはガードしつつまたしてもローキック。ブレギーはボディブローを狙い、ヒザ蹴りで襲い掛かった。
 2R、相変わらずポールはローキック。ブレギーも負けずにローキックを返す。右、左と精密機械のようにローキックをヒットさせるポール。ホースト譲りの的確な攻撃が続いた。すると、ポールは右フックを振り抜いた。これがまともにブレギーの側頭部へ当たり、ダウンとなる。フラフラになりながらも立ち上がったブレギーに対して、ポールは右フック。これが止めとなり、ポールがKO勝利。EUROPE GPを制するとともに、WGP開幕戦のチケットも手に入れた。■
 
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ビヨン・ブレギーのコメント
bregy「決勝戦で負けてしまって残念なのはもちろんだけど、最後のパンチが見えなかったから負けたことはしょうがないと思ってる。(今日は体調が悪かった?)うん、病気とかケガではないんだけど、理由は分からないが体がまったく動かなかった。(一回戦のブレクト戦に関して)体格の良い選手で思ったよりパンチが強くて、受けるのがキツくてKOまではできなかった。でも勝てたことは嬉しいよ。(二回戦のマゴメド・マゴメドフ戦に関しては)1、2Rは優勢だったが、3R目に入ってからが大変だったな。(決勝のポールは)良い選手ということは間違いないが、実力を出せば勝てた相手だ。ただ、ヘビー級はパンチひとつで逆転されてしまう階級だから、こういう結果になってしまったことはしょうがない。(今後の目標は?)少し休暇をとってからまた練習を始める。次の試合では実力を200%出し切れるような試合をしたい」■

ポール・スロウィンスキーのコメント
slowinsky「優勝して本当にホッとしてます。昨年、ニュージーランド大会で優勝した時より、やっぱり今回のほうが次につながってるので嬉しいですね。(一回戦、天田戦に関しては)相手がローキック対策をしてくることは分かっていたし、実際にそれをしてきたので、途中でスタンスを変えてやったらそれが功を奏しました。相手はたぶんビックリしてたと思います。(二回戦、ザビット戦に関しては?)一回戦を見たら、ローキックに弱そうだったので集中的に攻めたらけっこううまくいきました。(決勝のブレギー戦は?)相手は大きいだけじゃなく、実際にリング上で闘ったらやっぱり強くて、今日一番の厳しい試合でした。たぶんブレギー選手は僕がローキックで攻めると予想したと思うから、裏をかいてパンチでいったのが良かったです。今日の勝因は、それぞれの選手に合わせたゲームプランを立ててきたから。その陰にはもちろん、ホーストさんの絶大な力があります。彼に練習を教えてもらうことは本当に幸せなことで、ディフェンス力はもちろん、いろんな面で成長できました。本当に光栄です。(次の試合に関しては?)タイミングが合えば、開幕戦の前とか、どこでも出場してベストを尽くしたい。来週からさっそく練習を再開します。東京ドーム? もちろん行くから待っててね!」■